和牛保険デリバティブは正確には保険法・保険業法で定められる保険ではありません。


オプション取引という言葉を聞いたことあるでしょうか?
厳密性を欠いた説明ですが、以下のようなものがオプションです。

  • ある商品の価格がある水準から下がった分だけお金が貰える権利(プットオプション)
  • ある商品の価格がある水準から上がった分だけお金が貰える権利(コールオプション)

あたかも価格に対する保険のようです。これを総称して保険デリバティブと呼びます。

和牛保険デリバティブでは「ある商品の価格」は食肉市場の加重平均取引価格となります。また「ある水準」を行使価格と呼びます。


例えば、

「1年後、市場において行使価格2,600円/kgから下がった分だけお金が貰える権利」

を生産者様が1年後に売る枝肉量の分を購入します。1年後に実際に和牛を市場に出したところその和牛は2,400円/kgでした。


この売れた価格が市場の加重平均取引価格と同じだった場合、生産者様が手に入るお金は

2400円/kg×枝肉量(和牛を売って得た額)
+200円/kg×枝肉量(オプションで得た額)

となり、結果として2,600円/kgで市場で売れたことと同じ経済効果を生みます。

食肉卸業者様や外食業者様は、生産者様とは反対で値上がりリスクをヘッジするためにコールオプションを買っておき、実際に高い値段で和牛を仕入れた場合、値上がり分のいくらかをコールオプションで補填でき、経済効果としては、一定水準内で買うことが出来ることになります。